Journal / 自邸の記録
素材に無理をさせない.

素材の扱いについて,普段から気をつけていることがあります.
それは,素材に無理をさせないことです.
木は木として,石は石として,鉄は鉄として,それぞれ固有の時間を過ごしながら変化していきます. その変化が自然であるほど,空間には少しずつ風格が生まれ,時間に耐える雰囲気になっていくのだと思います.
逆に,何かに見せかけた素材や,素材の性質と離れた使い方をしたものは,時間が経つほど違和感が強くなってしまうことがあります.
もちろん,予算や性能,メンテナンスの都合の中で,複合材や工業製品を使うこと自体を否定したいわけではありません. ただ,自邸では,できるだけ素材そのものの性質が素直に現れ,一緒に歳をとっていけるようなインテリアを整えていきたいと考えています.
限られた予算の中でも,生の素材が持つ時間の流れをうまく受け止められるように,慎重に選んでいきたいと思っています.
Instagramの投稿をもとに,HP掲載にあたり一部加筆・編集しています.
文:斉藤公平
