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壁の役割から,仕上げを考える.

壁の役割から,仕上げを考える.|撮影:斉藤公平
撮影:斉藤公平

壁材をどう考えていけばいいでしょうか.今回の自邸では,壁を大きく4種類に分けて考えています.

① 外壁の室内側 ② 構造・構成上,残り続ける壁 ③ 将来変更できる間仕切り ④ 水や火への対応が求められる部分の壁

①は,今回採用した木板外装の仕様と防火上の条件から,室内側に石膏ボードを張る必要がありました.軸組をそのまま見せる仕上げにはできないため,ボードの上に何らかの仕上げを施します.今回は,安価で一般的な壁紙である#500クロスを選びました.

②も簡単には動かせない壁ですが,外壁の室内側とは役割が異なります.改修や模様替えがあっても残り続ける,建築の構成上,意味の強い壁です.材料そのものを見せることにも魅力を感じましたが,コストを考え,石膏ボードの上を塗り壁で仕上げる方向で考えました.面積が限られるため,自分たちで施工することによるコストダウンも見込んでいます.

③は,壁というよりパーティションに近いものです.将来動かしたり,取りやめたりする可能性を考え,当初は片面だけにシナ合板を張る簡素な構成を検討しました.

④は,水廻りや火廻りなど,場所に応じた性能が必要になる部分です.ここでは表現だけを優先せず,必要な条件を満たす材料を適切に選びます.

壁を一律に扱うのではなく,それぞれの役割を考え,その違いを素直に表現する仕上げを考えています.

追記:その後,③の間仕切りは,片面シナ合板の構成から,床から天井までの家具間仕切りへ変更しました.

Instagramの投稿をもとに,HP掲載にあたり一部加筆・編集しています.

文:斉藤公平

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