旧館の建て替えに伴い、事務所(医局や会議室等)の機能を一時的にとどめおくための計画。
今後の計画次第ではあるが、改修が行われる可能性が高いために2つの工夫を行った。
・間仕切りに構造的要素を一切持たせずに、木造として経済的かつ構造的に無理のないプロポーションのヴォリュームを準備する。これにより改修時に自由な間仕切りで間取りを変更できるようにしている。
・断熱層や気密層に手をかけなくてよいよう外壁と屋根の構成を工夫している。これにより改修時に外壁や天井を室内側から取り外して電気配線をやり直すことが容易になっている。
あとは明るい室内となるように、これらのヴォリュームを敷地いっぱいいっぱいに離して並べ、階段室の役割を持つガラスのボックスで接続した。
この構成をきれいに見せ、清潔なイメージを損なわないように、窓のとりつく壁を凹面として板金のルーバーを外壁面と併せて設けることできれいな矩形に見えるようにした。