CONCEPT 1
「風土・地域をよみとく」
お客様の土地に建てる建築はその土地の特徴を捉えたものでなければならないと思っています。
それは日当たりであり、他人からの視線であり、室内からの眺めであり除雪のしやすさであり、初夏の風の心地よさであったりします。
良いものは積極的に取り入れ、悪いものはそれに気が付かないよう建築的な仕掛けを行います。
それとは別にその地域に根ざした生活の仕方があると思っています。
お客様の生活スタイルにもよるところですが北海道では夏にBBQをする方も多いですし、今では少なくなってしまったかもしれませんが、冬にストーブで煮炊きをしたり沢山の野菜をもらって玄関先やムロを冷蔵庫がわりにする方もいらっしゃいます。
そういった特徴的な地域の生活スタイルを積極的に肯定して新しい建築を設計したいと考えています。
CONCEPT 2
「さまざまな生活に寄り添う提案」
お客様の生活は多様です。
設計を進める際に、お客様の生活がどのようなものかよく質問をさせていただきます。
設計する我々もリビング・ダイニング・キッチン…などとよく言いますが
お客様の生活によってはそもそもリビングというものが不要で
趣味としてのシアタールームのようなものが必要であったりします。
そもそもリビング・ダイニングという考え方ではなく
茶の間のようなものが合っているお客様もいらっしゃいます。
また、お客様に写真をお見せいただき、こういう家に憧れる!こういう部屋にしたい!というご要望も聞きます。
その時はどういうところが気に入っていますか?
普段はどのような生活をしていますか?ということをこちらの質問を交えながらお話しいただき、よりお客様に適した憧れの家を実現できるよう、あえて回り道をすることもあります。
話をする中で互いに気が付かなかったこと、それを発見し、建築に当てはめられたとき、満足度の高い建築ができると思っています。
CONCEPT 3
「飽きのこない建築」
見た目に飽きないこと、色々な使い方ができること、居場所を選べること、
又はそこに長くいられること
…等。
それはプランニングや形態を考えるときも、材料を考えるときも、
建付けの造作家具を考えるときも考えていることです。
ご要望や条件を犠牲にしてまで目指すことではありませんが、飽きのこない建築を目指しています。