長い土間が玄関から主室まで伸びる,長い土間に迎えられるすまいの内部
House

長い土間に迎えられるすまい

用途
住宅
施工
紺野建設株式会社
撮影
永井 博史
About this architecture

庭へ出ること,薪を運ぶこと,奥行きのある敷地を歩くことを,一本の長い土間でつないだ住宅.玄関から明るい主室へと続く土間を,単なる通路ではなく,日々の動きを受け止める暮らしの場所として考えた.

玄関から奥へ長く伸びる土間
土間と木床が並行して続く主室
木の外壁と水平な輪郭をもつ外観
Design Story

土間を長く伸ばし,庭と暮らしをつなぐ.

東西に奥行きのある敷地で,南側の庭と主室をできるだけ近い関係にしたいと考えた.庭へ出るたびに玄関を経由するのではなく,薪ストーブへ薪を運ぶときにも土足のまま動けるように,玄関から主室の奥まで一本の土間を長く伸ばしている.外から帰ること,庭へ出ること,薪を運ぶことを別々の動線にせず,一つの場所に重ねた.

長い土間は,奥行きのある家の移動をそのまま居場所へ変えている.入口から日の入る主室まで視線が抜け,歩くにつれて家の奥へ迎え入れられる.土間に面した小上がりの畳は,客間や腰掛け,くつろぐ場所として使うことができ,土間と木床の境界にも暮らしがにじむ.通路として必要な長さを,それだけで終わらせず,生活の余白として使うことを考えた.

外観はカラマツの板で包み,大きく庇を出さない簡潔な木の箱としている.内部に長い土間という明確な軸を持ちながら,外側は過度に形をつくらず,木そのものが時間とともに変化していく姿を受け止める.住まい手が帰るたび,長い土間に迎えられ,その先の明るい主室や庭へ自然につながっていく.その日々の繰り返しが,この家のかたちをつくっている.

Dialogue 01 / Client Conversation

この家で暮らしてから,
わかったこと.

設計前のノートをもう一度広げ,長い土間の使われ方,家族の居場所,温熱環境,設計中の対話を住まい手と振り返りました.

住まい手との対話を読む →
住まい手が今も保管している設計模型
主室から土間と薪ストーブを見る
土間に面した小上がりの畳
土間と主室,キッチンが連続する内部
木床の主室とキッチン
主室から長い土間を見る
夕景の室内と薪ストーブ
造作本棚のある小さな書斎
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