
About this architecture
庭へ出ること,薪を運ぶこと,奥行きのある敷地を歩くことを,一本の長い土間でつないだ住宅.玄関から明るい主室へと続く土間を,単なる通路ではなく,日々の動きを受け止める暮らしの場所として考えた.



Design Story
土間を長く伸ばし,庭と暮らしをつなぐ.
東西に奥行きのある敷地で,南側の庭と主室をできるだけ近い関係にしたいと考えた.庭へ出るたびに玄関を経由するのではなく,薪ストーブへ薪を運ぶときにも土足のまま動けるように,玄関から主室の奥まで一本の土間を長く伸ばしている.外から帰ること,庭へ出ること,薪を運ぶことを別々の動線にせず,一つの場所に重ねた.
長い土間は,奥行きのある家の移動をそのまま居場所へ変えている.入口から日の入る主室まで視線が抜け,歩くにつれて家の奥へ迎え入れられる.土間に面した小上がりの畳は,客間や腰掛け,くつろぐ場所として使うことができ,土間と木床の境界にも暮らしがにじむ.通路として必要な長さを,それだけで終わらせず,生活の余白として使うことを考えた.
外観はカラマツの板で包み,大きく庇を出さない簡潔な木の箱としている.内部に長い土間という明確な軸を持ちながら,外側は過度に形をつくらず,木そのものが時間とともに変化していく姿を受け止める.住まい手が帰るたび,長い土間に迎えられ,その先の明るい主室や庭へ自然につながっていく.その日々の繰り返しが,この家のかたちをつくっている.
Dialogue 01 / Client Conversation
この家で暮らしてから,
わかったこと.
設計前のノートをもう一度広げ,長い土間の使われ方,家族の居場所,温熱環境,設計中の対話を住まい手と振り返りました.
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