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風景への構え方を考える.

風景への構え方を考える.|撮影:永井博史
撮影:永井博史

建築は,風景の中にひとつの存在として立ちます. その輪郭の強さや,周囲との対比の仕方が,その場所にふさわしいものであるかをいつも考えています.

例えばこの「斜景の家」は,住宅街でありながら,高台にある敷地に建っています.

斜面地の住宅街という風景の中で,メインとなる居場所を近くの住宅からゆるやかに守りながら,遠くに見える街並みや空に向かって開くこと. そして,斜面に対して確かな強さを持つ,はね出しのある形状を与えること.

そうすることで,この建築がこの場所に立つ姿勢をつくろうと考えました.

住宅街の中にあっても,過度に威張るのではなく,懐古的な表情に寄せるのでもない. 幾何学性のある形状と抑制したディテールによって,街並みの中に確かな輪郭を与え,時間を経てもその場所に立ち続けられる建築を目指しています.

建築は,ただ周囲に馴染めばよいわけでも,強く主張すればよいわけでもありません. その場所の風景に対して,どのような構え方を持つべきか. その問いを重ねることが,時間に残る建築につながると考えています.

風景への構え方を考える.|撮影:永井博史
撮影:永井博史
風景への構え方を考える.|撮影:永井博史
撮影:永井博史

Instagramの投稿をもとに,HP掲載にあたり一部加筆・編集しています.

文:斉藤公平|施工:紺野建設株式会社(掲載作品)

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