Journal / 設計の風景
詳細図は,何のために描くのか.

美しい外の風景をノイズなく見せたり,外観の抽象度を調整したり,室内空間全体の印象を整えたり.詳細図は,その部分をシンプルに見せるためだけでなく,建築全体の印象を左右する重要な意味を持ちます.
光梁の家では,天井高さを確保するための方策として,梁を現すことにしました.
吹抜けと連続する天井が,一体の空間として自然に見えるように.手摺壁や床の端部の納まり,窓上に設けた間接照明のアゴまで,それぞれの高さや見付,仕上げの厚み,構造との関係を,事前に決めておく必要があります.

それらが実際に現場でつくれるかをイメージしながら,図面を描いていきます.
何を実現したいかがあって,それを実現するために図面をおこす.総合的な力が求められるこの瞬間こそが,設計事務所に求められていることだろうと考えています.
2026年10月16日のInstagram投稿をもとに,HP掲載にあたり一部加筆・編集しています.
文:斉藤公平設計:Design du Koh / 施工:紺野建設株式会社

