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清水赤十字病院 事務所棟
- 用途
- 事務所棟
- 施工
- 紺野建設株式会社
- 撮影
- 山本 潤樹
About this architecture
旧館の建て替えに伴い,医局や会議室などの機能を一時的に受け止めるための事務所棟.将来,別の使われ方へ改修される可能性が高い建築に対して,今の用途に最適化しすぎず,内部が変わっても使い続けられる骨格をつくることから考えた.



Design Story
変化を受け止める骨格を,明るくつなぐ.
この建築でまず考えたのは,将来の間取り変更に対して,できるだけ手を掛けずに応えられる骨格をつくることだった.内部の間仕切りには構造的な役割を持たせず,木造として経済的で無理のないプロポーションのヴォリュームを先につくる.その内部を自由に間仕切れる余白としておくことで,使われ方が変わっても構造そのものに手を入れずに間取りを組み替えられるようにしている.
同じ考え方で,建物の性能を担う断熱層・気密層と,将来変更される可能性の高い仕上げや設備をできるだけ切り分けた.室内側から外壁や天井を取り外して電気配線などを更新しやすい構成とすることで,現在の使い方を成立させながら,将来の改修が建物の基本性能まで巻き込まないようにしている.
こうしてつくった二つのヴォリュームを敷地の中で離して並べ,その間を階段室となるガラスのボックスでつないだ.二棟を離すことで採光面を増やし,中央の階段室自体も光を取り込む隙間となる.窓が取り付く壁面は凹ませ,板金のルーバーを外壁面とそろえて設けることで,外側からは明快な矩形が並ぶ姿に整えた.将来の変化を受け止めるための骨格が,そのまま建築の構成と輪郭になっている.




