
About this architecture
木立の中に咲く花々と幹がつくる奥行きのある森を,一枚の風景として暮らしの中へ取り込んだ住宅.窓まわりの情報を抑え,視線の重心を低くすることで,意識が地面近くの森へ向かうよう整えた.



Design Story
森を,一枚の風景として暮らしの中に取り込む.
敷地には,北海道大学の校章にも描かれるオオバナノエンレイソウが咲き,細い幹の重なりが奥行きのある森をつくっていた.この場所では建築そのものを強く見せるよりも,その森を暮らしの中でどう見続けられるかを考えることから設計を始めた.
主室の森側には大きなはめ殺し窓を設け,開閉框などのノイズをできるだけ減らした.窓の位置を低く抑え,視線の重心を地面へ近づけることで,遠くの空ではなく,足元に咲く花や幹の重なりへ自然と目が向かうようにしている.薪ストーブをその前に置き,室内で過ごす時間と森を見る時間がひとつにつながるように意図した.
外形は,木立の中に細長い切妻のヴォリュームを低く置いた.垂直に伸びる木々に対して建築の水平な輪郭を添え,周囲の風景を遮るのではなく,森の中にひとつの静かな基準線をつくる.内側では森を大きく受け止め,外側ではその森の中へ退いていくような建ち方を目指した.











