森の木立の中に建つ森の居の外観
House

森の居

用途
住宅
施工
紺野建設株式会社
撮影
永井 博史
About this architecture

二人と二頭が新しい生活の場として選んだのは,木立に包まれた緑豊かな場所だった.一緒に昼寝をする場所,一人で本を読む場所.それぞれが少し離れながらも,互いの気配を感じていられる一室のような住まいを考えた.

森の居 写真 2
森の居 写真 3
森の居 写真 4
Design Story

少し離れながら,ひとつの場所にいる.

求められたのは,冬でも木漏れ日を感じながら二頭と一緒に昼寝ができる縁側のような場所や,一人で本を読みながら小雨を眺められる書斎だった.性格の異なる居場所をただ一室に並べれば距離がなくなり,部屋として分ければ互いの気配が途切れてしまう.そこで,少し離れながらも一つの空間に居続けられる距離と密度をつくることから設計を考えた.

それぞれの居場所は,敷地の高低差に沿って半層ずつずらして配置し,その全体を一つの勾配屋根で覆っている.床の高さが変わることで場所ごとの性格をつくりながら,屋根の連続によって一室としてのつながりを残した.さらに,大きなヴォリュームをえぐるように森側を開き,そこからガラス面を森へ向かって突き出すことで,建築の輪郭を簡潔に保ちながら室内と木立の距離を縮めている.

二頭が過ごせる範囲はできるだけ広く取りつつ,水廻りへのアクセスを一か所にまとめ,キッチンや書斎は必要に応じて立ち入りを制限できるようにした.人と二頭,それぞれの居場所,そして森との間に適切な距離をつくること.その距離を壁で分断するのではなく,高さや配置,開口の関係として整えることで,二人と二頭がそれぞれ無理なく同じ場所に居られる住まいを目指した.

森の居 写真 5
森の居 写真 6
森の居 写真 7
森の居 写真 8
森の居 写真 9
森の居 写真 10
森の居 写真 11
森の居 写真 12
森の居 写真 13
森の居 写真 14
森の居 写真 15
森の居 写真 16
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