
About this architecture
北側道路の住宅街で,何よりも日当たりを大切にしたいという要望から,家族の主な居場所を2階へ持ち上げた住宅.南側の大きな開口から取り込んだ光を,眺めやプライバシー,北海道の温熱環境とともに整えながら,玄関から明るい主室へ自然に導く構成とした.



Design Story
明るさに導かれて,2階の居場所へ向かう.
北側道路の住宅街で,何よりも日当たりを大切にしたいという要望から,家族の主な居場所を2階へ持ち上げた.南側には大きな開口を設け,街中にいながら光を十分に取り込む.一方で,将来隣地の建物が建て替わることも考え,バルコニーの手摺壁を兼ねたルーバーによって外からの視線を調整した.
主室を2階へ置くと,1階には寝室などのプライベートな場所が集まる.そこで玄関に入ったとき,来客にも家族にも行き先が自然に伝わるよう,階段の位置と明るさの差を同時に考えた.一階の落ち着いた光の向こうに,明るい二階が階段越しに見える.その光に導かれるように上がると,大きな窓のある主室へと視界が開く.
大きな開口は,北海道の住宅性能と対立するものとして扱っていない.この住宅ではUa値0.26W/㎡K,断熱等級6以上の性能を確保しながら,南側を大きく開いた.光を取り込むこと,街中での視線を整えること,暖かく暮らせることを別々の条件にせず,一つの住空間として成立させている.

