
About this architecture
大きな主室と小さな2階という内部の違いを,陸屋根と切妻という二つの輪郭としてそのまま外形へ表した住宅.隣接する倉庫まで含め,大小のシルエットが連なる風景をつくった.



Design Story
異なるヴォリュームが描く,黒い輪郭.
人が集まるための大きな主室に対し,2階に必要なのは,音環境を分けたい子どもたちの寝室だけだった.床のない部分まで大きな吹抜けとして覆えば,必要以上に巨大なヴォリュームになる.そこで,1階と2階に必要な大きさの違いを隠さず,そのまま建物の外形へ表すことにした.
2階のある部分には切妻屋根を掛け,1階だけの部分は低い陸屋根とした.さらに隣接する倉庫の輪郭まで含めて眺めると,高さや形の異なるヴォリュームが連続して見える.それぞれを別々に整えるのではなく,敷地全体に大小のシルエットがひとつのリズムをつくるよう構成している.
切妻側の正面は,あえてシンメトリーに近い簡潔な構えとし,黒い外皮で形の情報を絞った.内部で必要とされた大きさの違いが,外からは明快な輪郭の差として現れる.機能をひとつの大きな箱へ押し込めるのではなく,必要な量をそのまま風景の中へ置くことを考えた.









