
About this architecture
空が大きく広がる静かな町で,薪ストーブを使い,庭いじりを楽しみながらおおらかに暮らす.そうした生活を受け止めるため,玄関から庭へ抜ける大きな土間と,南の庭に沿って横一列につながる居場所をつくり,その全体に大きな切妻屋根を掛けた.



Design Story
暮らしを横につなぎ,大きな笠をかぶせる.
薪を主な燃料とする暮らしでは,薪を外から運び込み,室内の近くに置いておける場所が必要になる.そこで玄関から庭まで外履きのまま抜けられる大きな土間をつくり,その途中に薪ストーブを置いた.土間は玄関だけの場所ではなく,庭仕事や薪のある生活を室内へ引き込む,暮らしの余白として考えている.
その土間から,くつろぐ場所,食事をする場所,個室までを南側の庭に沿って横一列につなげた.一方,水廻りは北側へ一直線にまとめることで動線を単純にし,南側には生活の居場所が連続して現れる.奥行きのあるのびやかな一室感をつくりながら,家全体は無理なくコンパクトに納めている.
横へ伸びる暮らしの上には,大きな笠のような切妻屋根を掛けた.庭側へ深く伸びる軒は,室内と庭の間にもう一つの居場所をつくり,夏には強い日射を遮る.暮らしの広がり,庭とのつながり,温熱環境を別々に解くのではなく,一つの屋根の輪郭としてまとめた住宅である.











