
About this architecture
白樺の森を終の住処に選んだお施主さんの家.森を窓越しに眺めるのではなく,森の中に人の居場所をつくり,その上に一枚の屋根を掛けることから設計を始めた.



Design Story
森に居場所を借り,一枚の屋根を掛ける.
森に棲むことを考えたとき,大きな窓から景色を切り取って眺めるだけでは,建築と森の間に境界が残る.そこで,家族や人が集まる場所はできるだけ壁で囲わず,森に開けた居場所の上へ一枚の屋根だけが掛かっているような状態を考えた.一方で,個室や収納など守られる必要のある場所だけを箱として囲い,同じ屋根の下に置いている.
お施主さんからは,集まってくつろぐ場所とプライベートな場所を分けてつくりたいという要望があった.そこで両者の間に水廻りをまとめ,そのあいだをギャラリーにもなる廊下とすることで,単に壁で分けるのではなく,物理的にも心理的にも距離が生まれる構成とした.
性格の異なる場所を一直線に並べ,そのすべてを一枚の屋根で覆う.そうして生まれた細長く水平なヴォリュームは,白樺のまっすぐな木立の中へ低く差し込まれる.森を背景として眺めるのではなく,その中に居場所を借りるような建築を目指した.











