
House
羽を伸ばせる 街中の家
- 用途
- 住宅
- 施工
- 紺野建設株式会社
- 撮影
- 安田 琢朗
About this architecture
住宅街の中で,周囲からの視線を受け止めることと,大きく外へ開くことを同時に考えた.集合住宅に向かう側に個室を納めたヴォリュームを置き,その背後で主室を2階へ持ち上げる.閉じる場所と開く場所を建物の構成として分けることで,街中でも周囲を気にせず羽を伸ばせる住まいをつくっている.



Design Story
視線を受け止め,その向こうで大きく開く.
敷地の隣には2階建ての集合住宅が迫っている.広さのある敷地であっても,そのまま大きく開けば日当たりと引き換えに周囲の視線を受けることになる.そこで集合住宅側には個室などを納めた南北方向のヴォリュームを置き,建築そのものを視線を受け止める壁として使った.その背後に主室を納めた東西方向のヴォリュームを重ねることで,外へ大きく開きながら落ち着いて過ごせる場所をつくっている.
南北方向のヴォリュームによって光が遮られないよう,主室は2階へ持ち上げた.その下は閉じた1階をつくるのではなく,そのままカーポートとして開放している.主室を持ち上げるための構成と車のための屋根を一つの操作として重ね,さらに建物を道路境界側へ寄せることで,北海道の冬に日常的な負担となる除雪の距離もできるだけ短くした.
道路側では2階のヴォリュームが間口いっぱいに伸び,その下の空間は庭へ向かって抜けていく.カーポートを車だけの場所として閉じないことで,南側に残した庭へも自然につながり,敷地全体を使える構成になった.持ち上げられたヴォリュームはそのまま外観の輪郭となり,道路から見ると大きな箱が宙に浮くように現れる.街から身を守ることと,その内側でのびやかに開くことを,同じ建築の構成としてまとめている.











